姿の見えない母を探した朝と、サガミで感じた小さな奇跡

口腔外科の診察に向かうだけのはずだった朝。 そのはずが、静かな家の中から母の姿が消えていました。 不安に押しつぶされそうな時間と、見つけたときの涙がこぼれる安堵。 そして診察を終え、母がかつて大好きだったサガミで過ごした、 小さな奇跡のような瞬間を記録します。

雨戸が閉まったままの実家――胸の奥がざわついた午前11時

今日は口腔外科の診察日。 本来なら母はデイサービスに行くはずでしたが、病院に連れて行くためお休みにしました。 母とは別々に暮らしているので、私はいつも時間を逆算して実家へ向かいます。

家に着くと、違和感が全身を包みました。 11時になろうとしているのに、雨戸がすべて閉まったまま。 静かすぎるほど静かでした。

玄関の鍵は閉まっていて、スペアキーで開けると、 「今日も身支度から始めなきゃ」――そんな想像が崩れ去りました。 どの部屋を見ても、母の姿がないのです。

家中を探しても見つからない――初めて感じた“恐怖”

トイレ、風呂場、ベランダ、父の部屋。 認知症の父はまだ眠っていましたが、念のため覗いても母はいない。

この私が、取り乱すことはほとんどありません。 けれどこの時ばかりは、胸が締め付けられ、呼吸が浅くなるほどのパニックに襲われました。

最後に玄関の履物を確認しました。 ……ない。 母は外に出てしまった――そう理解した瞬間、血の気が引きました。

“自主的に出るはずがない”母がいない理由

母は、自分から外へ出るタイプではありません。 だから余計に、頭の中で警報が鳴り響きました。

ただ一つだけ思い当たることがありました。 「もしかして、デイサービスが間違えて迎えに来た?」 でも、デイサービス関連はすべて子どもが手配してくれているため、 私には連絡先も共有されていません。

焦りながらも、ふと“かなり前に聞いた覚えがある名前”が頭に浮かびました。 あてずっぽうで電話をかけると、 まるで天から差し伸べられた手のように、優しく丁寧な声が返ってきました。

「今日、間違えてお母様をお迎えに来てしまいました」 その言葉を聞いた瞬間、足の力が抜けて、その場に座り込みそうになりました。 無事に母が見つかった――その安堵は涙に変わりました。

予定通り診察を終え、母が好きだったサガミへ

母を迎えに行き、予定していた口腔外科の診察へ。 少し不安な表情を浮かべながらも、母は無事に診察を終えてくれました。

帰り道、「久しぶりにサガミに寄ろうか」と声をかけました。 かつて母が大好きだった場所。 今日の出来事を思えば、どこかに寄り道して、 「ここにいてくれてありがとう」と心に言いたかったのかもしれません。

サガミの席に座り、母の前にメニューをそっと置きました。 自分で選ぶことは難しくなった母の瞳が、紙の上をゆっくり動く。 そのわずかな動きが、まるで小さな鼓動のように、 「まだ、生きている力が残っているよ」と私に教えてくれる気がしました。

サガミの天ぷらそば
サガミで母が選んだ天ぷらそば。湯気まで優しい味。

メニューを渡したとき、母はじっと文字を見つめていました。
昔なら楽しそうに「次はこれにしようかな」と笑って選んでいたはずなのに、
今日は何が書いてあるのか、何を選べばいいのか、
わからなくなってしまっていました。

自分で決めてほしい。頭を使ってほしい。
できることを、ひとつでも失わせたくない。
そう思って、そっと待ちました。
その小さな選択が、母の尊厳を守ることだと信じて。

けれど、料理が届いても、母はすぐに手を伸ばしませんでした。
箸の持ち方を忘れたのか、食べ方がわからなくなったのか、
お皿の前で困った子どものように固まっていました。

遊んでいるようにも見えたけれど、違います。
母は今、「わからない」という不安と必死に戦っているのです。
その姿に、胸がきゅっと締め付けられました。

結局、食べられたのはエビだけ。
他のものはほとんど残しました。
あれほど食べることが大好きだったのに。

この前のスシローでも、そうでした。
言いたいことは本当はたくさんあります。
でも、それを口にしたら、母が小さくなってしまう気がして、
わたしは今日も静かに飲み込みました。

少しずつ失われていく母を、
目の前で見続ける苦しさ。
それでも、今一緒にいるこの時間を
愛おしく思える自分でいたい。

母はきっと忘れていきます。
食べ物の名前も、今日のことも、わたしの名前さえも。

だけどわたしは忘れません。
母が笑ってくれた日も、叱ってくれた日も、抱きしめてくれた日も。

たとえ母が全部を失っても、
わたしがすべて覚えているから。
母の人生は、わたしの中で永遠に生き続けます。

サガミ店内の落ち着いた和の雰囲気
静かで落ち着く店内。母が昔よく笑っていた場所。

サガミの場所

母と一緒に訪れたサガミの場所です。車で行くときや家族で集まるときの目安にどうぞ。

迷い、揺れ、涙して、それでも母を探し続けた朝。 無事に見つかったときの震えるような安堵。 そしてサガミで見せてくれた、母の小さな“生きるしるし”。 そのすべてが、今日という一日を忘れられない物語へと変えてくれました。

変わっていく母と、変わらない愛。 この愛がある限り、私は何度でも母を迎えに行くし、 母の「今残っている力」を、そっと守っていきたいと思います。

昔、母がまだ認知症になる前、「財布がない」と家じゅうを探し回っていた日がありました。 そのときは一緒に歩き回りながら笑って探したけれど、 今になって思うと、あれは小さな“サイン”だったのかもしれません。

あの頃、もしこういうアイテムがあることを知っていたら、 少しだけ母の不安を減らせたのかな…と感じることがあります。

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母は高齢なので、サガミに行くときも
「できるだけ感染リスクを減らしたいなぁ」といつも思っています。
そこで、外食の日によく持って行っているのがこのマスクと除菌シートです。

私が愛用している感染対策アイテム

普段からマスクをしていることが多いのですが、 一般的なマスクではインフルエンザにすぐうつってしまったことがありました。
でも、この KN95 マスクを着用していた時は、近くに感染していた人がいた状況でも うつらなかったという実体験があります。
流行時は必ず使う “お守りマスク” です。

■ KN95マスク(息らくフィット)

ふだん使いはもちろん、インフルなどが流行している時期の 「ここぞ」というタイミングで使っているお守りマスクです。
フィット感が良くて、耳もそこまで痛くなりにくいところがお気に入り。

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外出先での手ふきはもちろん、テーブルやドアノブなど 「ちょっと拭きたい」ときにサッと使えてめちゃくちゃ便利です。
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